がんは誰にでも起こり得る「遺伝子の病気」です
がんはウイルスや細菌のように体外のものが原因となり発症するものではなく、体を構築している細胞の遺伝子がなんらかのきっかけで変異して発症する病気です。
細胞は常に分裂を繰り返し新しいものと入れ替わりますが、その中でミスが起き遺伝子配列が狂ってしまったものががん細胞です。
発生したがん細胞は免疫機能により死滅しますが、加齢や生活習慣などを原因とし免疫機能が低下しているときに、がん細胞は活性化します。
その結果、がん細胞は大きな塊となり、”がん”となります。
抗がん剤を使った治療を外来で行うことができます。
最近のがん化学療法(抗がん剤を使った治療)の進歩には目覚ましいものがあります。新規抗がん薬の登場により、今までに比べ長期延命が期待できるようになり、一部のがんでは完全に治すこともできるようになってきました。
長期延命が期待できると言うことは、逆に言えば闘病生活が長くなるとも言えます。その闘病生活が、可能な限り普段通りの生活を送りながら行えるように、当院では抗がん剤を使ったがん治療を外来で行っております。
内科一般
当院では、一般的な内科診療を行っております。
かぜ症状、腹部症状、胸部症状は もちろん、しんどい、ふらつく、 やせる、のどが渇く、むくむ、 眠れない、その他、何科を受診すればよいかわからないような場合もお気軽にご相談ください。
当院の抗がん剤の副作用対策
抗がん剤による副作用には下記のようなものがあります。
- □吐き気
- □嘔吐
- □食欲不振
- □下痢
- □口内炎
- □出血
- □貧血
- □だるさ
- □脱毛
- □しびれ
- □感染症
- □発熱
- □胃もたれ
- □腎障害
- □肝障害
抗がん剤の副作用は抗がん剤の種類によっても異なり、また個人差も大きく関係するためその現れかたは様々です。
しかし、近年ではがん化学療法では副作用を和らげる治療法の進歩により、以前より楽に治療を続けることができるようになりました。そのため副作用をコントロールし、入院せずに普段の日常生活を送りながら外来で抗がん剤治療を受けることが可能になってきています。
外来がん治療の流れ(点滴治療の場合)
基幹病院からの紹介 |
当院では基幹病院と連携して治療にあたります。
わざわざ病院にまで行って治療を受ける必要がないため、患者様やご家族の方の負担を軽減することができます。
治療計画を決定 |
紹介元からいただいた血液検査やCTなどのデータ、主治医からの指示を参考に、どのような抗がん剤を使うか、どのような頻度で投薬するかというような治療計画を決定いたします。
化学療法開始 |
血液検査、診察で問題ないことを確認し点滴での投薬を始めます。
リラックスして治療をお受けください。体勢がきつい、服がきついなどありましたらお気兼ねなく看護師にお知らせください。
点滴終了から次回まで |
点滴が終了いたしましたら、看護師が体調確認、血圧、体温を測定致します。
問題がなければ次回の予定を立ててお帰りいただきます。
問題が起きた場合、詳しい検査や入院での対応が必要な場合は連携基幹病院へ紹介します。
また、治療終了後の定期通院にも基幹病院と連携して対応します。
訪問診療への移行 |
治療後に在宅訪問診療に切り替えた方が良いと判断した患者様、また、在宅訪問診療を希望された患者様にはそちらに切り替えことがあります。
在宅訪問診療の場合、通院いただく必要がなくなるため、患者様自身やご家族の負担は軽くなります。